ホームメイト市場調査データ(マーケティングリサーチ)

住んでみたい街がきっと見つかる!市区町村ごとのデータを紹介住んでみたい街がきっと見つかる!市区町村ごとのデータを紹介

ホームメイトの「市場調査データ(マーケティングリサーチ)」では、住みたい街を見つけるために、あるいは土地活用を検討する際に役立つ市場調査データを、全国の市区町村単位で掲載しています。
具体的には、人口や人口密度、世帯数、労働人口、住居などの統計データを始め、暮らしの施設や教育施設、医療・福祉施設といった生活利便施設の数、さらには交通アクセス情報などのマーケティングリサーチに使える市場調査データです。
下記の地図から、調べたい都道府県・市区町村の市場データをご確認いただけますので、お部屋探しのご参考に、あるいは土地活用の市場調査にご活用ください。

市場調査データ(マーケティングリサーチ)

お部屋探しに失敗しないためには、居住を検討している地域の生活利便性や周辺環境について、事前に市場調査を行うことが大切です。市場調査データ(マーケティングリサーチ)を活用することで地域の特性を把握し、ライフステージに合った街を探すことがお部屋探しの成功につながります。
また、賃貸経営をお考えの方は市場調査データを分析することで、地域の需要を把握し、適切な運営戦略を立案することが可能です。これにより、魅力的な家賃設定や効果的な設備投資が可能となり、収益性の向上につながります。一方、マーケティングリサーチはターゲットとなる入居者層のニーズや生活スタイルを深く理解し、広告や募集活動の精度を高めるために重要です。これらの情報を活用することで、空室リスクを軽減し、安定した賃貸経営を実現する鍵となります。

住みたい街を見つけるための
お部屋探しの市場調査(マーケティングリサーチ)

住みたい場所の治安・安全性・周辺環境

お部屋探しに失敗しないためには、居住を検討している地域の生活利便性や周辺環境について、事前に市場調査(マーケティングリサーチ)を行うことが大切です。
一人暮らしや子育て世帯、シニア世帯など、ご家族構成や年齢、趣味、価値観などにより、その人やご家族にとって住みやすい街は異なります。そのため、新しい住まいに求める最も重要な要素は何かを事前に決めた上で、市場調査(マーケティングリサーチ)を行うようにしましょう。
例えば、女性の一人暮らしの場合、オートロック付きで高層階の賃貸マンションなど、建物の安全性を重視したお部屋探し。
子育て世帯なら、歓楽街などの子どもにとって危険な場所を避け、近くに保育園や小児科などの子育てに役立つ生活施設はあるかといった生活環境を重視したお部屋探し。
シニア世帯なら、近くに大きな病院や処方箋薬局があり、安心できる環境を重視したお部屋探しなどが考えられます。
さらに、車の交通による騒音・排気ガスの量は気にならないか、駅から家までの経路に外灯が整備され、夜遅くでも周囲が見渡せるかといった生活環境も、重要なチェックポイントです。

土地にマッチした活用方法を見つけるための
土地活用の市場調査(マーケティングリサーチ)

賃貸需要

土地活用の市場調査(マーケティングリサーチ)とは、その土地にマッチした土地活用方法を見つけてあげる作業です。
少子高齢化が進む現代においては、土地活用を検討する際に行う市場調査(マーケティングリサーチ)は重要性を増しています。市場調査(マーケティングリサーチ)の結果、長期に入居が見込める立地でなかった場合、土地活用を行うべきではないと言えるでしょう。
土地活用の市場調査(マーケティングリサーチ)は、主観的に行うお部屋探しの市場調査(マーケティングリサーチ)とは異なり、入居者様目線で客観的に実施する必要があります。
具体的には、年齢別の人口分布や世帯数、新設貸家着工戸数などの客観的な需給バランスを確認することなどです。

また、地域全体のデータだけではなく、ご所有地の近隣に的を絞った周辺環境調査をすることも重要です。
例えば、ご所有地周辺の生活施設の分布データから、適切な間取りが分かります。
駅近で通勤・通学に便利な立地であれば単身者向け間取り、保育所や小学校が近ければ子育て世帯向け間取りの賃貸需要を押し上げてくれるためです。
このような賃貸需要に関する調査だけでなく、土地活用の市場調査(マーケティングリサーチ)では、ご所有地の広さ・形、適用される建築法規の条件などの調査も実施します。

土地活用で失敗しないためには、入居が見込めない立地では行わないことが大前提。
その上で、土地条件にマッチし、建築法規に反しない土地活用は何かを、土地活用の市場調査(マーケティングリサーチ)を通じて可視化します。

まとめると、土地が持つ力を最大限に発揮してあげることが、土地活用の市場調査(マーケティングリサーチ)を行う理由ということです。

市場調査データ(マーケティングリサーチ)とは

ここからは、市場調査(マーケティングリサーチ)について掘り下げて解説します。
「市場調査」と「マーケティングリサーチ」は、どちらも製品やサービスを販売する前に実施する市場(マーケット)に関する調査のことです。
市場調査とマーケティングリサーチの違いは、主に時系列で解説することができます。

市場調査とは、主に「過去から現在に至るまでに蓄積された市場に関する人口や世帯数、貸家着工戸数などのデータを数値で確認すること」を言います。
これに対し、マーケティングリサーチは、「過去から現在に至るまでに蓄積された市場に関するデータに基づき、将来のニーズを考察すること」です。
「市場調査(マーケティングリサーチ)」とは、この2つを同時に行うことを指します。

市場調査による現状の把握と、マーケティングリサーチによる将来予測を合わせて実施することで、失敗を避け、成功率を引き上げることが可能です。
お部屋探しをする上でも、土地活用をする上でも、過去という根拠(市場調査)と、根拠情報をもとにした将来予測(マーケティングリサーチ)は、信頼できる市場データとして役立てることができます。

市場調査とは

市場調査のイメージ

市場調査とは、過去から現在に至るまでに蓄積された市場に関するデータを数値で確認することです。
初めて市場調査を行ったのは、アメリカのフォード社と言われています。大量生産車である「Tフォード」の販売に成功を収めた要因のひとつが、事前に市場調査を行ったこととされています。
当時の市場調査は、アンケートや対面でのヒアリング調査が一般的だったようですが、現在では、インターネット環境やIT技術の発展した情報化社会になっていますので、膨大なデータを駆使した、より精度の高い市場調査が可能になっています。
どのような調査を行う場合でも、市場調査で重要な点は、これから売り出そうとする商品が市場に対して需要が見込めるか否かを確認することです。

マーケティングリサーチとは

市場ニーズの調査のイメージ

マーケティングリサーチとは、「過去から現在に至るまでに蓄積された市場に関するデータに基づき、将来のニーズを考察すること」を言います。
例えば、私達が「来年も夏は暑く、冬は寒いだろう」と考えることができるのは、昔から今に至るまで、ずっとそうだったからです。

同じように、過去数年にわたって一定割合で人口増加が続いている地域であれば、今後しばらくは人口が伸びるだろうと考えることができます。
ここに、都市開発の事業計画や大規模ショッピングモールの進出計画といった、市場情報の裏付けがあれば、将来予測の信頼性はさらに高まるでしょう。

また、市場調査データをもとにして将来を考察するマーケティングリサーチでは、将来予測や商品の販売戦略をより正確にするために、一定数の人達に協力してもらって、製品を実際に使用して評価してもらうという調査も行います。

このように、市場データや、顧客からの評価情報が重要となるマーケティングリサーチを行う場合、地域での土地活用や賃貸仲介の実績やノウハウを豊富に持っていることが、精度の高い調査結果を出す鍵です。

市場調査とマーケティングリサーチの違い

市場調査とマーケティングリサーチの違いについて、さらに深く掘り下げてみましょう。
前述した通り、市場調査は、「過去から現在に至るデータから、市場の実態を把握する調査」のことで、マーケティングリサーチは、「現在の市場実態から将来を考察するための調査」のことです。
こうした違いから、市場調査は主に製品を開発する前の、企画段階などで実施されることが多く、マーケティングリサーチは、製品開発後の流通方法を検討する場合や、製品の改良を行う際に実施されることが多いです。

市場調査とマーケティングリサーチの違いについて、以下より詳しく解説します。

①調査の目的・活用方法

調査のイメージ

市場調査とマーケティングリサーチには、調査の目的や活用方法について違いがあります。
市場調査の調査目的は、主に「これまでの顧客ニーズを知ること」です。これに対し、マーケティングリサーチの調査目的は、「これからの顧客ニーズを知るため」という意味合いが強いと言えます。
このことから、市場調査は開業や製品開発の前に、マーケティングリサーチは開業や製品開発のあとに行われる調査と大きく捉えることが可能です。
市場調査については、例えば、スポーツ用品店の開業前に、地域のスポーツ人口や競技別の人口割合を調査し、スポーツ用品店の需要が見込めるかという前提を確認。その上で、店舗に並べる商品の量と種類を決める、といったことが該当します。

一方、マーケティングリサーチについては、飲食店の開業後に、利用客に味や金額等の意見を聞いて、メニューの改良や料金の改定などを行うことなどが該当。マーケティングリサーチの実例としては、アサヒビールが行ったノンアルコールビールに関する調査が挙げられます。
同社は、2010年(平成22年)にノンアルコール飲料「ダブルゼロ」を販売しましたが、翌2011年(平成23年)におけるシェアは市場の2%と低迷。そこで、ノンアルコール飲料を飲む回数・頻度、競合ブランドイメージの調査を実施しました。
この調査により、ノンアルコールビールは、「ビールを飲む人がビールを飲めないときに飲むことが多い」ことが分かり、「飲みごたえ」に力を入れた「ドライゼロ」を開発。シェアを約20%拡大することを達成した事例があります。

②データの性質

データ分析をする人のイメージ

市場調査とマーケティングリサーチでは、データの性質にも違いがあります。
例えば、データの収集方法が「アンケート」だった場合、市場調査では、基本的に結果を数値化して統計学的に調査することが特徴です。

一方で、マーケティングリサーチの場合、回答者の好みや要望など、数値にできない情報が中心となり、アンケートの回答方法についても、多くの場合は自由回答の形式を採ります。
車を例にとって市場調査とマーケティングリサーチを比較してみましょう。
市場調査では、車を開発する際に、車の所有率や所有台数、1台にかける値段、買い換え頻度、競合している会社の数・市場占有率などの情報を「数値化・データ化」しますが、マーケティングリサーチでは、「現在の車を気に入っているか」などの質問をし、「はい」か「いいえ」だけでなく、具体的な理由も「言語化・イメージ化」します。
例えば、現在の車を気に入っている理由として「デザインが良いから」という回答が顕著であれば、改良する際にはデザイン性をさらに高めることを焦点とし、販売広告を打つ際には、高いデザイン性を前面に打ち出すことが有効と予測するのが、マーケティングリサーチなのです。

市場調査(マーケティングリサーチ)の「調査方法」

市場調査(マーケティングリサーチ)の「調査方法」

市場調査(マーケティングリサーチ)の調査方法についてご紹介します。
調査方法は、大きく「パネル調査」と「アドホック調査」の2種類です。

パネル調査

パネル調査のイメージ

「パネル調査」とは、回答者を固定し、繰り返し同じ内容で行う調査のことです。回答者を固定化(パネル化)することから、パネル調査と呼ばれます。
パネル調査で回答者をどの程度固定化するかは、調査内容によって異なり、例えば、「健康飲料の効果」を調べるパネル調査の場合、回答者を個人に固定化し、飲料の摂取期間と健康状態の変化を継続して調査します。

一方、「ファッションの流行」を調べるパネル調査の場合、特定の個人よりも、「大学生」や「20代女性」などのグループで固定化した方が、有効な調査が可能です。
パネル調査のメリットは、同一の解答者から継続した回答が得られる点と、時間経過に伴う調査結果の推移を比較することができる点と言えます。
例えば、「ゲーム機に求める性能」ついて、回答者を大学生に固定してパネル調査したとしましょう。
10年前の調査では、「うまく作動する」、「故障しにくい」という回答が多かったため、耐久性が高く壊れにくい製品を作ることに力を入れていました。
しかし、時代が進むと、徐々に映像の美しさを求めるような回答が多くなってきたため、製品の耐久性よりも映像の美しさに重点を置いたゲーム開発にシフトしたのです。このように、パネル調査を行うことで、顧客ニーズの変化に合わせて、適切な商品を開発することができます。

パネル調査のデメリットとしては、途中で回答者が離脱してしまうリスクが難点です。
回答者を絞り込む程、リスクが顕在化する可能性が高くなるため、個人レベルにまで回答者を絞り込む場合、あまり長期間の調査は行わない方が良いと言えるでしょう。

アドホック調査

アドホック調査のイメージ

「アドホック調査」とは、特定の目的のためにオーダーメイドで設計された、単発で実施される調査のことです。
アドホック調査のメリットとしては、特定の目的のためだけに行う調査のため、目的達成能力が高い点や、新製品や新サービス、時事的な話題といった新しい情報に関する調査を迅速に行うことができる点が挙げられます。オーダーメイドであるため、柔軟な対応が可能な点もメリットです。

一方、デメリットとしては、毎回企画から立ち上げるためにコストが高い点や、単発の調査であるため比較データの作成には向かない点、調査の企画から結果集計までに時間がかかる点が挙げられます。

パネル調査とアドホック調査の違い

項目 パネル調査 アドホック調査
調査回数 繰り返し 一回限り
回答者 同一の人物、または同じ属性のグループ 毎回異なる
目的 特定情報に関する現状把握と時間推移による変化 毎回異なる
メリット
  • 同一の回答者から回答が得られる
  • 時系列的な変化を捉えやすい
  • 目的達成能力が高い
  • 最新の情報にすぐに対応できる
  • 柔軟な対応が可能
デメリット
  • 回答者が離脱するリスクがある
  • コストが高い
  • 比較データの制作は難しい
  • 調査完了まで時間がかかる

市場調査(マーケティングリサーチ)の「調査手法」

市場調査(マーケティングリサーチ)の「調査手法」

市場調査(マーケティングリサーチ)では、集める情報の種類や、情報を集める手段に応じて調査手法は様々です。
調査手法は、シンプルで数値化が可能な情報を調査する「定量調査」と、意見や感想などの数値化できない情報を調査する「定性調査」という2種類に大別され、それぞれ複数の調査手法があります。

定量調査

定量調査のイメージ

「定量調査」とは、YesかNoで回答できる等、単純な質問を行う調査のことです。質問が単純であるため、回答内容を数値化・データ化することができます。
定量調査のメリットとしては、回答者に負担が少ない調査方法であるため、サンプル数が得やすい点が挙げられます。さらに、数値化して集計できるため、説得力を持ったグラフデータなどが制作可能です。
定量調査は、大勢の意見を参考にしたいときや、特定の商品やサービスに関する需要や意見等の全体像を把握したいときにおすすめの調査方法です。

一方、定量調査には、複雑な質問ができないため、回答の理由や背景が分からないというデメリットもあります。
企画段階でしっかりと仮説を立てながらアンケート等を作成しないと、せっかく回答を集めても、「なぜその回答がなされたのか」という回答の背景を把握することができず、調査が無為に終わってしまう可能性があるので注意しましょう。

定量調査には、以下のような手法があります。

ネットリサーチ

インターネットを介した定量調査の方法が、ネットリサーチです。具体的には、アンケートサイトを公開し、回答者にアクセスしてもらう等の方法があります。
比較的低コスト、かつ短期間でデータ収集が可能な点や、全国的に調査を行うことができる点がメリットです。

一方で、インターネットを利用していない人からの回答が得られないため、回答者に偏りが出てしまうことがデメリットです。
また、基本的に回答者は匿名な場合が多く、一人が複数人を装う虚偽回答なども懸念されるため、信ぴょう性に欠けてしまいやすい点もデメリットと言えます。

会場調査(Central Location Test)

会場調査(Central Location Test)とは、実際に製品を試飲・試食・試用してもらうための会場を用意し、来場者から回答を得る調査手法です。CLTと略称で呼ばれることもあります。
回答者の生の声を確認できる他、売り出し前の商品の秘密も守られる点がメリットです。

デメリットとしては、運営上の手間がかかってしまうことや、回答者がリラックスした状態で製品を試しにくいことなどが挙げられます。

ホームユーステスト(Home Use Test)

ホームユーステスト(Home Use Test)は、回答者の自宅に製品を送付して、自宅で製品を試飲・試食・試用してもらうことで、回答を得る調査手法です。
回答者に、普段の生活の中で製品を試してもらえるため、回答者の本音が聞ける点がホームユーステストのメリットです。さらに回答者と一緒に住んでいる人の意見が聞ける可能性もあります。

デメリットは、送料などのコストがかかってしまうことや、製品情報が漏れてしまう可能性があること。また、回答者が製品をどのように試しているのかが見えないため、試用条件が統一されないことや、離脱者が出てしまうこともデメリットとなっています。

街頭調査

街頭調査とは、調査員が街頭で回答者に声をかけ、路上で簡単なアンケートを行う調査です。
アンケートの回答を得たいターゲット層が多い場所を選ぶことで、目的に合わせた回答者を集めやすい点や、回答がその場で得られる点もメリットです。

一方で、回答者に警戒心を抱かせないよう、調査員に一定のコミュニケーション能力が求められる点や、調査員によって集められる回答に変化が生じる可能性がある点がデメリットと言えます。
この他に、調査票を送付して回答・返信してもらう「郵送調査」や、調査員が回答者に電話をかける「電話調査」なども、定量調査の手法です。

定性調査

定性調査のイメージ

「定性調査」とは、数値化できない回答者の意見や感想などの情報を、文字データとして収集する調査のことです。
定性調査のメリットとしては、専門家などからプロの意見を確認することができる点や、自分では発想できない新しいアイデアが得られる可能性がある点などが挙げられます。

定性調査のデメリットは、回答のサンプル数を集めることが大変なため、全体像としての情報収集が難しい点です。

定性調査の具体的な手法には、以下のようなものがあります。

グループインタビュー(Focus Group Interview)

グループインタビュー(Focus Group Interview)は、FGIとも呼ばれる、共通した属性を持つ人を集めて小規模のグループを作り、司会者がインタビューを行う調査手法です。
司会者が質問して、回答者達は自由に意見を交換するという形式で行われ、多くの意見を一度に収集できる点がメリットです。

一方、回答者の意見が、司会者や特定の回答者の意見に引っ張られ、回答結果が歪んでしまうリスクがある点がデメリットと言えます。

デプスインタビュー(In Depth Interview)

デプスインタビュー(In Depth Interview)は、回答者に対し、質問者が1対1で行うインタビュー形式の調査手法で、IDI、または深層面接法とも呼ばれます。
意見の深堀が可能なため、回答者がなぜ商品を購入したのか、どのように商品を利用しているかなどの詳細な心理が分かる点がメリットです。

デメリットとしては、1対1でインタビューを行うため、回答者に圧迫感が生じる可能性がある点や、グループインタビューよりも時間とコストがかかりやすいという点が挙げられます。

訪問観察調査(家庭訪問)

訪問観察調査(家庭訪問)とは、商品やサービスの使用者宅を訪問して、どのような環境下で使われているのか、どのように使われているのかなどの実態を調査する手法です。
住宅やその設備、家電などの自宅で使用する商品やサービスの調査に適しており、使用者の家族の意見も聞くことができるだけでなく、使用者の自宅の様子を見ることで、ターゲット層の生活の様子やニーズなどを知ることができるメリットがあります。

一方、訪問観察調査は、プライバシー性の観点から断られやすく、サンプル数の確保が難しい点がデメリットです。

行動観察調査

行動観察調査は、回答者の日常生活に同行し、回答者がなぜその行動をとったのか尋ねる調査手法です。
回答者の買い物などに同行し、なぜその商品・サービスを選んだのか等、リアルタイムに生じた疑問点を質問できるため、当初に予定していた質問内容よりも充実した回答結果が得られる可能性がある点がメリットです。

デメリットとして、訪問観察調査と同様、プライバシー性の観点から断られやすく、調査のハードルが高い点や、1回の調査に時間やコストがかかる点が挙げられます。

定量調査と定性調査の違い

項目 定量調査 定性調査
特徴 単純なデータを集め、数値化・データ化を行う 数値化できない回答者の意見や感想などの情報を収集する
データの種類 数値データ(得点評価や、〇×評価など) 文字データ(インタビューの回答記録など)
手法 アンケート調査、実験等(数値化できる項目を重視) インタビュー、観察調査等(自由記述を重視)
メリット
  • サンプル数が得やすい
  • データグラフなどが制作可能
  • 専門的な知識が得られる
  • 新たなアイデアが得られる
デメリット
  • 回答の理由や背景が分からない
  • 全体像としての情報を集めるのが難しい

市場調査(マーケティングリサーチ)の調査方法と調査手法まとめ

市場調査(マーケティングリサーチ)に関する様々な調査方法や調査手法について解説してきましたので、一旦、ここまでの情報をまとめます。

「市場調査」は、過去から現在に至るまでに蓄積された市場に関するデータを数値で確認する調査のことで、回答者を固定化して継続的に実施する「パネル調査」が多いです。

「マーケティングリサーチ」は、過去から現在に至るまでに蓄積された市場に関するデータをもとに、将来のニーズを考察するための調査を指し、主に、調査のつど、オーダーメイドで設計した単発調査の「アドホック調査」により実施されます。

調査手法としては、単純な質問の回答を数値データ化する「定量調査」と、回答者の意見や感想を文章データ化する「定性調査」の2種類があり、それぞれに具体的な調査手法が、主に4つあります。

調査方法と調査手法のイメージ図

事例で解説!賃貸経営を成功させるための市場調査(マーケティングリサーチ)

賃貸経営を成功させるための市場調査データ(マーケティングリサーチ)

ここからは、土地活用で賃貸経営を検討する場合の市場調査(マーケティングリサーチ)について、事例を使ってご紹介していきます。

賃貸経営を成功させるための市場調査は、ご所有地に対する入居需要の有無を始め、入居が見込める間取りタイプ、家賃相場など、その土地に対して最適な賃貸経営の計画を立てるための根拠情報を収集・分析することが目的です。
また、建築法規や地域の条例などについても調査し、法律や条例による制限が許す範囲内で土地を最大限に活用するための建築計画を検討します。

賃貸経営を成功させるために行う市場調査(マーケティングリサーチ)の具体的な手順は、下記の通りです。

賃貸経営を成功させるための市場調査の手順

調査❶ 入居需要

ご所有地周辺の入居需要を調査し、ご所有地が入居の見込める立地か否かを確認します。

調査❷ 間取り・設備・家賃

入居が見込める立地であることが確認できたら、需要が見込める間取りや設備、適正家賃について、具体的に調査します。

調査❸ 建築法規

建築基準法や都市計画法などの建築法規を調査して、ご所有地にどのくらいの規模の賃貸住宅が建築可能なのかを調査します。

調査❹ 災害区域

ご所有地が、洪水や土砂災害、高潮、津波などの災害指定区域に該当していないかを調査します。

― 賃貸経営を成功させるための市場調査 ―調査❶ 入居需要

まず、ご所有地に対する入居需要の有無を確認します。
入居需要がない場所で行う賃貸経営は、失敗のリスクが非常に大きいため、決して行ってはいけません。

入居需要の市場調査は、地域の人口推移や地価の動向、貸家着工戸数(賃貸住宅の建築戸数のこと)といった地域全体での需要調査の他、ご所有地の立地条件や接道条件、周辺の生活施設といった近隣情報に的を絞った調査が有効です。

まずは、入居が付く見込みがある立地であるかを確認することが、賃貸経営を成功させるための基本となります。

― 賃貸経営を成功させるための市場調査 ―調査❷ 間取り・設備・家賃

ご所有地に入居需要が見込めることを確認できたら、間取りや設備、家賃に関する市場調査を行い、さらに具体的な入居者ニーズを絞り込んでいきます。

【間取り】

立地に対して人気の高い間取りについて、市場調査を行いましょう。
一般的には、駅近であればワンルームや1Kといった単身者向け間取りの人気が高く、駅から多少離れたスーパーや小学校が近い立地であれば、3DKや2LDKなどのファミリー世帯向け間取りの人気が高いと言えます。

ただし、地域性や接道条件等の細かい土地条件により、選択すべき適正な間取りは異なるため、市場調査後に、地域の賃貸需要に詳しい入居仲介の専門スタッフによるマーケティングリサーチを行うことで、調査の精度を高めることが可能です。

【 設備 】

賃貸住宅の設備には、風呂やトイレといった基本装備以外に、無料Wi-Fiやオール電化、ペット専用設備など、たくさんの選択肢があります。
こうした住宅設備の中で、これがないと入居が見込めないという「必須設備」や、これがあれば周辺物件に対して大きく差別化ができる、あるいは家賃設定を高くできるという「差別化設備」について、市場調査を行いましょう。
個人でもできる調査方法としては、お部屋探しのポータルサイトなどを利用したインターネット調査を行うことで、一定の成果を上げることができます。

しかし、お部屋探しのポータルサイトの運営会社そのものが調査を実行した方が、市場調査データの調査結果として正確です。
さらに、地域で賃貸仲介を行っている入居仲介の専門スタッフにて、実際の入居希望者様から得たヒアリング情報をもとにマーケットリサーチを実施すれば、調査結果の精度は非常に高いものとなります。

【 家賃 】

賃貸住宅の適正な家賃設定金額を市場調査することも欠かしてはいけません。
家賃は低すぎると収益性を損ない、高すぎると入居が付きにくくなるためです。

適正家賃については、選択した間取りと同一間取りの近隣物件を抽出し、設定されている家賃と入居率について、市場調査を実施します。
その上で、導入予定の住宅性能や、細かな立地条件・接道条件などを加味して、入居仲介の専門スタッフにより家賃設定を行い、さらに、部屋ごとに家賃の加減調整をします。

― 賃貸経営を成功させるための市場調査 ―調査❸ 建築法規

賃貸住宅を建築する場合、建築基準法や都市計画法などの建築法規に則って建築計画を立てる必要があります。
そのため、建築法規に関する市場調査を行って、ご所有地に何階建てで何戸並びの賃貸住宅が建築可能であるかを把握しましょう。
また、地域によっては独自の条例が定められていることもあります。有名なところでは、京都の景観条例や、東京都のワンルーム条例などがあります。
建築法規の調査には、建築に関する専門知識が必須となりますので、一級建築士などの専門家へ依頼が必要です。

― 賃貸経営を成功させるための市場調査 ―調査❹ 災害区域

賃貸住宅を建築する地域が災害区域に指定されていないかを調査することも大切です。
災害区域は、洪水や土砂災害、高潮、津波など、災害の種類ごとに分類され、指定されていますが、この中で、賃貸経営を行うにあたって最も注意すべきは土砂災害区域です。
災害区域に該当するか否かは、国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」で確認できます。

市場調査(マーケティングリサーチ)のポイントまとめ

市場調査(マーケティングリサーチ)のポイントまとめ

以上、市場調査(マーケティングリサーチ)について解説しました。
最後に、市場調査(マーケティングリサーチ)を行う上でのポイントをご紹介します。

まず、市場調査を行う際には、事前に調査目的を明らかにし、仮説を立てておくことがポイントとなります。
過去から現在に至るまでの情報を数値化して現状を把握する市場調査では、調査目的に応じた適切な調査手法を採ることが重要であるためです。

また、サンプル数を増やしたり、スケジュールを延ばしたりすれば、収集できるデータの質は高くなりますが、同時に、労力やコストも増加してしまいます。
そのため、適切なスケジュールとコストを決めておくことも大切です。

次に、マーケティングリサーチを行う際のポイントは、市場調査データをもとに、正しく将来を考察できる人や組織が実行することであると言えます。
調査項目に対し、高い実績やノウハウがなければ、適切に将来を考察することは難しいためです。
そのため、マーケティングリサーチは、調査項目に応じた専門家や専門会社に依頼して行うようにしましょう。

お部屋探しのご相談はホームメイトに、土地活用のご相談は東建コーポレーションのお近くの支店へ、ぜひ、お気軽にご相談ください。

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